FlyD

Abstract artist  based in Tokyo

 

2020/8 held his solo exhibition "Game-art 2020"

2021 Got a nominee of Unslpash award 2021 Experimental category

2022 Luxembourg Art Prize  Certificate of Artistic Achievement 

2023 安達元一主催コンペ[ NY展2023-2024冬 ] 公募 優秀賞


Artist statement

『人間と世界との関係性』を大テーマとし『Revelation』シリーズとして閲覧者に是非を問うコンセプチュアルアートを制作。個別テーマは気候変動のような抽象的なものから具体的な科学技術まで多岐にわたる。

 

また作品として世に問うだけではなく「Art for Earth」というコンセプトのもと、作品販売価格の一部を地球環境保護活動に寄付を続けている

寄付先よりいただいた感謝状/Certificate of appreciation
寄付先よりいただいた感謝状/Certificate of appreciation

My art history

FlyDのアーティストキャリアのスタートは(恐らく多くの人がそうであるように)対象をリアルに描写する風景画や静物画だった。ハイスクールの前半はデッサンと油絵、後半は空山基の絵に憧れてエアブラシによるスーパーリアルアートを練習した。

 


スーパーリアルアートのレベルは相当高くなったが、レベルが上ってリアルになればなるほどに湧いてくる疑問があった。

 

「スーパーリアルは突き詰めたら写真なのでは?」

 

もちろん異論はあるだろうが、西洋絵画の歴史を紐解いてもリアリズムの興隆は19世紀のほんの一時期でしかないのである。自分の中でのリアリズム追求はここで終わりを迎え、次に向かったのはその写真だった。


写真アーティストとしてのキャリアは3年間ほどになる。写真でもまず普通の風景写真から基礎を学び、すぐにフォトアートと呼ばれるジャンルへと作風を転進、世界でも大手の写真素材サイト [ Unsplash ] で年間最優秀賞にノミネートされるくらいにはレベルをアップさせた。

ところで「サイゴンでの処刑」という写真を知っているだろうか。エディ・アダムズが撮影したこの写真についての詳細はネットに沢山の文献があるので詳細は省くが、それは「写真に真実は映らない」という事を世界に知らしめた大事件であった。

 

そして生成AIの台頭である。生成AIは非常に便利なものであったが、その一方で素人目には見分けが困難なフェイク画像をいとも簡単に、かつ大量に生成することが出来るようになった。そうなると写真家がどれほど誠実に真実を伝える写真を撮ろうとしても「それフェイクなんでしょう?」と疑われてしまうようになった。

 

 

21世紀以降のリアリズムはかくもリアルではないのである。ならばこの時代でもっともリアルを伝えられるのはリアリズムの対極である抽象表現ではなかろうか。

 

「制御された光、大地、水/風と雨」(2023)
「制御された光、大地、水/風と雨」(2023)

某コンペで受賞したこの作品は「人間と世界の関係性」をテーマにした「Revelation」シリーズの第2号作品である。人間はこの世界において善なのか悪なのか、黙示録風のキャプションを添えて制作していきたい。作品そのものはそのテーマについての是非を主張しない。見た人に未来を考えるきっかけになってもらいたい

 


天使は見えないから描かない(ギュスターヴ・クールベ)

天使を見たい人がいる。だから見えるようにする(FlyD)